マー君は必読! 元大リーガー吉井理人の「英語アレルギー克服法」

公開日: 更新日:

 昨年のオープン戦でのこと。田中将大(25)の英語アレルギーを象徴する、ある“事件”があった。

 試合前、楽天ベンチ裏でくつろぐ田中の傍らで、複数の外国人選手が談笑を始めた。会話の中身はメジャーリーグ。当初はお互いが所属していた球団の話が中心だったものの、その中のひとりが田中の姿を目にするなり、こう言った。

「そういえば、来年はウチ(楽天)のエースも海を渡るかもしれない。なあ、タナカ」

■そさくさとベンチ裏へ

 その場にいた外国人選手の視線は、一斉に田中に向けられた。当の本人は突然、外国人に自分の名前を呼ばれて目をシロクロ。外国人選手は改めて田中に、「メジャーのことだよ。タナカならメジャーに行っても順応して、いいパフォーマンスができるって話をしていたんだよ」とゆっくりとした、分かりやすい発音で話し掛けた。

 ところが、田中はキョトンとした表情で、「はぁ」と苦笑いを浮かべるのが精いっぱい。揚げ句、「ノー、ノー」と言いながら、そそくさと消えてしまった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…