期待の沙羅がメダルなし…フィギュア羽生結弦に「金」の重圧
団長の祈りは通じるか。フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)は、14日0時(日本時間)に幕を開ける。
金メダル候補の筆頭は、グランプリ(GP)ファイナルと全日本選手権を制した羽生結弦(19)。最強のライバルは五輪4度目のプルシェンコ(31=ロシア)ではなく、世界選手権3連覇のパトリック・チャン(23=カナダ)の方だ。羽生の滑走は第4組の19番、チャンは同組21番に滑る。
前日の公式練習で羽生は2種類の4回転ジャンプを成功させ、好調を維持。チャンは苦手なトリプルアクセルをミスするなど表情も冴えなかった。
橋本聖子日本選手団団長は今回のソチでは「金5個を含むメダル10個を超える」と明言。長島、加藤がスピードスケート男子500メートルでメダルなしに終わっても今大会の目標設定について「変えるつもりはない」と語った。
12日未明にはスノーボードのハーフパイプで平野と平岡が銀と銅メダル、翌13日にはノルディック複合で渡部暁斗が銀メダルを獲得したものの、今の状況ではメダル10個なんてとても無理。せめてバンクーバーでゼロだった金メダルを1つでも取れば、「大きな批判は避けられる」との思いがあるかもしれない。