「20勝くらいは…」 初ブルペンのマー君に女房役から“先制パンチ”
「力を入れずに投げていたが、凄くいい球ばかり。今朝は寒くて(朝の気温は12度前後)、風も強かったけれど、スプリットも落ちていたし、直球も走っていた。まだ自分は田中のことをよく知らないけれど、春季キャンプは長い。これからもっと彼の情報を集めたい。彼の表情を見ると、自信がみなぎっている感じがするしね。楽しみだよ」
こう言ったのはヤンキースの2番手捕手・セルベリ(27)。昨季、黒田ともバッテリーを組んだ女房役がこの日、米フロリダ州タンパのキャンプ施設で投球練習を始めた田中将大(25)の球を受けた感想だ。
田中がマイナーの球場に姿を現したのは現地時間午前9時過ぎ。グレーの半袖Tシャツとハーフパンツというラフな格好でキャッチボールを始めると、肩が温まった頃合いを見計らってブルペンへ入った。
■「結果を出して当然」という圧力
6割程度の力ながら直球、スライダー、スプリット、ツーシームを計23球。練習後、無言で球場を後にした本人に代わって、女房役のセルベリはこれでもかと美辞麗句を並べ立てたものの、田中の投球をただ絶賛しただけではなかった。