鉄腕に異変…巨人・山口「左肩に脱力感」の深刻度
すでにウワサはされていた。巨人の中継ぎエース・山口鉄也(30)が、左肩の検査を受けるために一時帰京したのだ。
沖縄での2次キャンプがスタートした15日以降、ブルペンでの投球練習を行っておらず、チーム内でも「何かあったんじゃないか」「ヤバイらしい」と心配されていたが、案の定だった。
球団によれば、山口は数日前から左肩に脱力感があったといい、この日は大事を取って途中で練習を切り上げた。在阪球団元チーフトレーナーが言う。
「痛みではなく、脱力感というのが気になる。考えられるのは、筋肉組織の炎症、腱板の損傷、関節唇の損傷の3つ。いずれも、それらの故障のサインとして、最初に脱力感やだるさを感じるケースが多い。中でも厄介なのが関節唇の損傷で、日本ハムの斎藤佑樹はこれで昨年1年を棒に振った。山口は6年連続で60試合に投げている。そもそも、今まで故障がなかったのが奇跡でした」
■検査結果次第ではチーム大打撃
6年連続60試合登板はプロ野球記録。09年、10年、12年の登板数は70試合を超え、ここ6年で409試合に投げている。名前通りの「鉄腕」だったが、ついに肩が悲鳴をあげてしまったのか。
山口の存在は言うまでもなく、巨人の切り札であり、他球団の脅威である。山口がリリーフに定着した07年以降、巨人は5度の優勝。エースの内海、主将の阿部より存在感が大きいだけに、検査結果によっては、チームに超ド級の衝撃を与えることになる。