キャンプ実戦で11打数1安打…片岡に早くも“巨人の洗礼”

公開日: 更新日:

 西武からFA移籍した片岡治大(31)が“洗礼”を浴びている。

 ここまでのキャンプの実戦で、11打数1安打の打率.091。古巣の西武時代なら、“まだ、調整中”と話題にもならなかったろうが、このチームではそうはいかない。

「打つだけじゃなく、守りでも走りでも存在感が出ていないよね。巨大戦力に埋没しちゃってる」と、他球団スコアラーにバッサリやられ、スポーツ紙でも評論家に「怠慢プレー」「お粗末」とコラムで酷評された。

 片岡は巨人入団の際、「すごくプレッシャーのかかるチーム」と言っていた。そこへ、あえて飛び込むことが自分への刺激になる、とばかりに表情を引き締めていたものの、開幕どころか、オープン戦が始まる前から、俎上(そじよう)に載せられるとは思っていなかっただろう。

 1番・坂本、2番・片岡で出場したさる16日の練習試合で3タコに終わると、原監督にも「きょうのようでは話にならない」と切り捨てられた。

 ここ数年、両肩に右手首、右ふくらはぎと立て続けに故障し、昨年は左ヒザ裏痛に苦しんだ。11年は86試合、12年は52試合、昨年は72試合の出場にとどまり、慎重に調整を進めたいのが本音のはず。新人や若手ならいざしらず、過去に4度の盗塁王、1度の最多安打のタイトルを取っているだけに、なおさらである。

 同じFAで広島から加入した大竹寛(30)が、20日の実戦登板で2回無失点の上々デビューをしており、焦りは募るばかり。雑音は気にするな、と言っても、すでに片岡の耳には届かなくなっているのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動