膝ケガ抱え残り7戦…レジェンド葛西ソチ後初のW杯で3位
「レジェンド」葛西紀明(41)がソチ五輪後、最初のW杯で3位に入った。
26日(日本時間27日未明)、スウェーデンのファルンで行われたノルディックスキーのW杯ジャンプ男子個人第21戦(ヒルサイズ134メートル、K点120メートル)で、葛西は1本目133メートル、2本目130・5メートルの合計248・8点で3位になった。表彰台は今季5度目となる。
51人が出場した1本目、90・3キロの飛び出しから葛西は133メートルを飛ぶ。ソチ五輪団体優勝メンバーのドイツのS・フロイントと並ぶ1本目の“最長不倒距離”だ。飛型点で差がつき125・2点で2位。ソチ五輪2冠のS・ストッホ(ポーランド)は115メートル。銀、銅のP・プレブツ(スロベニア)は118メートルの失敗ジャンプ。優勝を狙える絶好の位置につけた。
ソチ五輪で金メダルを逃した葛西の次の目標は、日本人男子初のジャンプW杯の個人総合優勝。残り8戦。優勝すれば100ポイント。ストッホとは175点差。早めに差を縮めておきたい。
その2本目、葛西は飛び出しは90・4キロ。しかし、踏み切りのタイミングが狂ってか、距離が思ったほど伸びない。130・5メートル。飛型点は1本目よりよかったが123・6点。2本目は5位。結局、合計248・8点で3位だった。実は1本目にテレマーク姿勢をとった際、右ヒザを痛めたのだ。着地した地点の雪が軟らかくスキーが埋もれた形になり、ヒザに衝撃が加わったためだ。それでも表彰式には元気な姿を見せた。