ジャンプ団体銅メダル 葛西が払拭した20年間の“呪縛”
その瞬間、4人がガッツポーズとジャンプで喜びを表した。
ソチ五輪スキージャンプ団体(日本時間18日未明、K点125メートル、ヒルサイズ140メートル)で日本は清水礼留飛(20)、竹内択(26)、伊東大貴(28)、葛西紀明(41)の4人で臨み、銅メダルを獲得した。ジャンプ団体でのメダルは1998年の長野五輪以来で3度目。
12カ国が出場したジャンプ団体。日本は8番目のスタート。1回目、トップバッターの清水、2人目は竹内、足の痛みに耐えた3人目の伊東と続き、4人目の葛西は134メートルの131.5点。4人合計507.5点で3位、上位8カ国による2回目に進んだ。その時点で1位はドイツで519.0点、2位オーストリアは516.5点。
2回目、清水は向かい風の中、131.5メートルで132.6点。オーストリア(646.9点)、ドイツ(644.5点)との差を縮める。竹内、伊東も130メートル以上のジャンプで3位をキープするが、上位2カ国も大ジャンプで差はジリジリと広がる。日本は最後の葛西に金メダルのジャンプを託す。