評判上々も…巨人の新助っ人アンダーソンの本塁打は本物?
キャンプ中は居残って特打をこなし、松井臨時コーチの講義では「スランプを脱出するにはどうしたらいいか?」と率先して質問。貪欲さを見せていた。「ラテン系特有のルーズさはなくて、マジメに日本野球を学ぼうとしているから好感が持てる」とチーム内の評判は上々で、連日の複数安打に「自然体で球がポイントに寄って左翼方向へ行った。非常にいい」と原監督は目を細めた。
が、これで開幕スタメンを手繰り寄せたかというとそうでもない。セ・リーグの某スコアラーはオープン戦が始まる頃、こう話していたからだ。
「極端にオープンスタンスで構えるのは内角が苦手な証拠。シーズンが始まったら、しつこく攻める。踏み込ませないようにして仕上げは外角。でもそれまでのオープン戦は外寄りに集中的に投げて気持ち良く打たせる。データを取るためです」
この日の3安打は全て逆方向。アンダーソンは「たまたま外角ばかりだったんで逆らわずに打ったんだ」と胸を張ったものの、「たまたま」ではない。もし「打たされている」としたら、喜ぶのは早すぎる。