裏金疑惑「北の湖体制」を吹き飛ばす九重親方“最後の一手”
九重親方(58=元横綱千代の富士)の訴えにより改めて注目を集めている、相撲協会顧問にして北の湖理事長(元横綱)側近によるパチンコメーカーからの裏金授受疑惑は、 長期戦になるかもしれない。
ひとまずは危機管理委員会に委ねられ、外部の有識者らによる調査をするかどうかは「我々が調査をした上で必要があれば」(宗像紀夫委員長)決まるが、この危機管理委がクセモノだという。ある協会関係者は「宗像さんと理事長側近はズブズブだからですよ」とこう言う。
「動画がネット上に出回ったのは1月末だが、協会幹部の間では昨年から問題になっていた。というのも、パチンコメーカーの裏金を仲介した人物と側近が決裂。仲介者は現金授受の現場を撮影した動画とともに側近を告発する文書を、外部理事の宗像さんを含む主な協会幹部に送っている。その時、動画を見て泡を食った側近が『今後、どうすればいいのか』と、最初に泣きついたのが宗像さん。以前から2人は何やらコソコソとやっていた」
事情をすべて知りながら「必要があれば」などと言っていることからも、宗像委員長は内部だけで握りつぶすつもりなのだろう。