裏金疑惑「北の湖体制」を吹き飛ばす九重親方“最後の一手”
■「危機管理委員会はまったく機能していない」
九重親方はしかし、納得するはずがない。側近による不祥事を足がかりに理事長を引きずり降ろし、理事職に返り咲こうという野望を持っているからだ。
「その場合は徹底抗戦となるでしょうね。九重さんの思惑がどうあれ、理事長の側近で現職顧問が裏金を受け取ったことが問題にならない方がおかしい。九重さんは周囲に『危機管理委はまったく機能していない』と話している。仮に外部調査委が立ち上がったところで、それが側近や宗像氏の人選ではアテにならない。その時は調査の発起人という立場から物申すことになるでしょう」(前出の関係者)
1月末の理事選で落選した九重親方にしてみれば、これが最後の一手。ここでアクションを起こして北の湖体制を叩きのめさなければ、九重一派は揃って窓際に追いやられることになる。ならば、死なばもろとも、ということだ。
9日に始まった大相撲春場所。「荒れる春場所」の通称は土俵上だけではなさそうだ。