100周年法大が獲得?スカウトやきもきさせる2人の球児
甲子園のネット裏のスカウトたちが、最も熱い視線を送っている選手といえば、投手では大会ナンバーワン左腕・佐野日大の田嶋大樹(182センチ、76キロ、左左)、野手では1回戦で2本塁打した智弁学園の岡本和真(183センチ、95キロ、右右)の2人。ともにドラフト上位候補で、プロ志向らしいが、スカウトたちをヤキモキさせるウワサもある。某パ球団のスカウトが言う。
「智弁学園の小坂将商監督が法大出身で、法大は小坂監督を通じて岡本が1年生のころから熱心に進学をすすめているともっぱらです。近年、この小坂監督とのパイプを使って、智弁学園の生徒が何人も法大へスポーツ推薦で進学しています。しかも、法大野球部は来年で創部100周年を迎える。すでに複数の有望選手の入学が内定しているだけに、岡本も目玉として獲得したいのでしょう」
■大学に行ってからでも遅くない
佐野日大の田嶋については、こんな話がある。在京球団の関東地区担当スカウトが言う。
「これまで佐野日大からは大学に進学するケースが多い。プロに進んだ子を見ても、佐野日大からは過去に、沢村拓一(巨人)をはじめ、7人のプロ野球選手が輩出されているが、05年に巨人に7巡目で入団した会田有志以降、プロ入りした5人はすべて大学を経由しています。就任40年目を迎える松本監督は、過去に高校からプロに送り出した選手が故障などで短命に終わっていることもあってか、高校から直接プロに行くことにあまり積極的ではないと聞いている。田嶋に関しても、大学を経てからでも遅くないと考えているかもしれません」