自らスタメン落ちで1勝…中日・谷繁監督カラー構築へ着々

公開日: 更新日:

 連敗で迎えた広島との開幕3戦目(30日)。谷繁兼任監督は「自らのスタメン落ち」という采配で就任初勝利を手にした。

 この日、スタメン捕手には「ポスト谷繁」の筆頭格である5年目の松井雅が入った。その松井が2打席連続で二塁打を放ち、2打点の活躍。マスクをかぶっても先発のカブレラを無難にリードした。

 ウイニングボールを受け取った谷繁監督は、「今までに経験したことのない感情がある。しみじみとした勝利」と、照れ笑いを浮かべた。

 この3連戦、新監督は“動いた”。1、2戦目はスタメンマスクをかぶり、2戦目は2点を追う八回に、選手谷繁に代打小笠原を送った。監督に専念したこの日は、八回に代打として打席に立った。

 作戦面では、無死、1死で一塁に走者がいる場面、犠打、セーフティー、エンドラン、盗塁などあらゆる方法で相手を揺さぶろうとした。評論家の橋本清氏が言う。

「谷繁監督の野球は守り中心で派手な動きはない。ただ、選手兼任でやっているとベンチワークの部分で集中しづらいものだが、この3試合は監督としてイメージしているものを形として出していこう、自分がやりたいことをやるんだ、という意思は見えた。今後、監督業に慣れてくれば、もっと自分のカラーを色濃く出していくのではないでしょうか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出