実力、ジムの力…機が熟した山中慎介のラスベガス進出
「格の違いを見せつけますよ」
プロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ。王者の山中慎介(31)は対戦前にこう語っていた。
ゴングが鳴ると1回から得意の左パンチが炸裂。2回にダウンを奪い、その後は相手パンチをかわしながら迎えた9回、鋭い左ストレートをボディーに打ち込みTKO勝ち。
同級3位シュテファーヌ・ジャモエ(24=ベルギー)を倒し、5戦連続KOで6度目の防衛を果たした。
「期待に応えられた試合ではないが、最後はKOで盛り上がったのでよかった。海外にも行きたいし、統一戦もしたい」というチャンピオンは、ボクシングの聖地・米国ネバダ州ラスベガスのリングに立つのが夢。1つ上のスーパーバンタム級WBCチャンピオンで28戦無敗(27勝1分け15KO)のレオ・サンタ・クルス(25=メキシコ)と戦いたいという。
■自分の知名度をさらに上げるために
ボクシングに関する著作も多いスポーツライターの織田淳太郎氏は、山中の実力をこうみている。