14K オリ金子の“国内志向”にメジャーと球団が歯ぎしり
圧巻の投球だった。
オリックスの金子千尋(30)が25日の楽天戦で今季2勝目。1安打1四球、14奪三振と楽天打線をきりきり舞いさせ、通算1000奪三振のオマケ付きだ。
「あまり三振に対して執着はないんで……。うれしいけど、それよりチームが勝ってよかった」
お立ち台で淡々と振り返った金子。この日マスクをかぶった伊藤も「僕のリードというよりは、金子さんのボールが凄すぎる」と脱帽した。
そんな金子に「もったいない」と肩を落とすのがメジャー球団だ。昨季は田中(ヤンキース)を抜く200奪三振で、奪三振王のタイトルを獲得。メジャーで活躍する日本人投手が決め球としているスプリットも武器にしている。何よりメジャーが興味を持っているのは、ここまで5試合39イニングでわずか7四球というバツグンの制球力だ。今季はキャンプ中に6回しかブルペンに入らないなど、日本人に多い投げたがりでないのもポイントが高い。
にもかかわらず、金子はメジャーに無関心。今季中に取得予定の国内FAで「巨人か阪神のセ球団に移籍する」(担当記者)ともっぱらだ。