国内FA大争奪戦予想も…オリ金子の“最大の敵”は登録末梢
今季2勝目こそお預けとなったものの、18日の西武戦に先発して8安打無失点の好投を見せたオリックスのエース・金子千尋(30)は、順調にいけば今季中に国内FAの権利を取得する。
早くも、「オフには巨人を中心に大争奪戦が勃発する」「いや、金子と巨人は相思相愛。すでに結果は見えている」とネット裏はかまびすしいが、「順調にいけば」というのが実は厄介だ。
■微妙な「7年と5日」
04年ドラフトの自由枠でオリックス入りしてから、昨季までの一軍登録日数は7年と5日。1年は145日で計算され、国内FA権は通算8年間プレーして取得できる。つまり、金子は今季最低でも140試合に一軍登録されなければ、FA権を手に入れられない。
万が一、登録抹消されれば、最低でも10日間は一軍登録できない。抹消の理由がケガなら故障者特例があるものの、不調となれば話は別だ。
NPB(日本野球機構)に故障者特例について問い合わせると、こんな答えが返ってきた。
「まず、この特例が適用されるのは最大で年間60日まで。仮に大ケガで3カ月間抹消されていたとしても、これは変わりません。オーバーした分を翌年以降に持ち越すことも不可能です。故障者特例はシーズンが終わってから、球団と選手側が話し合って加算される。あくまで『故障者』特例なので、球団が不調で二軍落ちした期間を認めることはまずありません」