絶好調でも“余剰人員” イチロー移籍先にエンゼルス急浮上
6日現在、3割7分3厘。開幕から打ちまくるイチロー(40)に、ヤンキースのフロントがニンマリだという。
といって、「5人目の外野手」に使えるメドが立ったと喜んでいるわけではない。
この先、仮に4割をマークしたところで、イチローが外野手3人からレギュラーを奪うことはあり得ない。エルズベリー、ベルトラン、ガードナーの3人とは大型契約を結んでいて、今季はレギュラーとして起用することが決まっている。
ヤンキースのフロントは、イチローがこのまま調子を維持すれば、外野のレギュラーとして売れるメドが立つと喜んでいるのだ。
イチローはそもそも、トレード要員だ。ヤンキースはこのオフもリリーフ投手との交換トレードをいくつかの球団に打診したものの、6億5000万円の年俸がネックになって商談はまとまらなかった。控え外野手の相場は年俸1億円以下だから無理もない。
■欠かせないピース
しかし、いまもレギュラーを張れるだけの力があるとすれば事情も変わってくる。ヤンキースでは「余剰人員」でも、打って守って走れる外野手はメジャーでもそうはいない。出血覚悟で復調したベテラン外野手の補強に動く球団も中にはあるらしい。