今なら支障なし イチロー「敗戦処理投手」起用の仰天プラン
ヤンキース・イチローが、ベンチで戦況を見守り続けた。
1日(日本時間2日)、アストロズとの開幕戦でスタメン落ち。結局出場機会はめぐってこなかった。イチローが開幕オーダーから外れたのは、胃潰瘍で故障者リスト(DL)入りした09年以外では初めてのことだ。イチローは試合後、「今日の展開では、(途中出場は)なかなかないでしょう」と話したという。
今季はすでに外野の控えとしてベンチを温めることが決まっており、代走や守備固めでの待機を強いられる。外野の布陣は万全なだけに、昨季以上に出場機会が減るだろう。
金満のヤンキースでも、年俸6億5000万円のベテランを黙ってベンチに置いておくはずがない。
■今シーズンは投手起用も
イチローの役割は守備固め、代走に限らない。実は投手としての才能もある。
メジャーでは大差でリードされると、リリーフ陣をムダ遣いしないために、野手をマウンドに送る。イチローは球威も制球力も持ち合わせているから、マリナーズ時代は歴代の監督がファンサービスも兼ね、地肩の強いイチローのリリーフ起用を検討したものだ。ただ、当時のイチローは全盛期だったため、GMの許可が下りず、実現しなかった。
安打製造機といわれたのは今や昔。すでに連続200安打の記録は途絶えており、控え野手のイチローをマウンドに送ることには、何の支障もない。
今季は、マー君だけでなく、イチローの初マウンドも話題を呼びそうだ。