巨人・原監督の“配置転換” 打撃コーチ陣にも恐怖の連鎖?
連勝も打撃陣にはまだまだ不満
コーチ陣は気が気じゃないだろう。さる巨人関係者が、こう声を潜めるのだ。
「ピリッとしない投手陣に業を煮やした原監督が20日、村田打撃コーチをバッテリー担当兼務に配置転換して、吉原コーチとの2人態勢にしたでしょ。原監督は今年、レギュラーを『夏までに固定できれば』と言っていて、打順をコロコロと変えている。その方針はコーチ陣にも適用されるのか、と動揺が広がっている。監督は、投手陣だけでなく、打撃面にも大いに不満を持っているからね。次はそっち、という可能性はある」
21日の西武戦に勝って2連勝。九回に3点を取って試合をひっくり返したとはいえ、八回までは再三の好機を潰しまくった。
一、三、四、五、八回といずれもスコアリングポジションに走者を置きながら、得点は初回のロペスの適時打による1点だけ。計8個の四球をもらいながら、13残塁の拙攻で西武投手陣をとらえ切れなかった。逆転した九回にしても、西武のマズイ守備に助けられただけである。
連覇を果たした昨年、巨人はチーム打率.2619、145本塁打とリーグトップの数字を記録しながら、原監督は坂本や長野ら主力の不振が長引いたことを問題視。戦略担当だった橋上コーチを打撃担当とし、二軍から清水打撃コーチを昇格させて、村田コーチを含めた3人態勢を敷いた。それが、なかなか機能しない。