迷走の巨人 2軍の沢村&亀井を交流戦の“起爆剤”に期待

公開日: 更新日:

 今春キャンプのこと。宮崎へやってきた古手のOBに選手の状態、今季の展望を機嫌よく語っていた原監督が突然、押し黙ったのは「沢村はどうなの? 今年は先発一本でやらせるという話だけど」と振られたときだった。急に視線を外した指揮官は、「沢村ねえ」と言ったきり、何度も首をかしげながら、その後は生返事を繰り返すばかりになったという。

「沢村はキャンプ2日目に右肩の違和感を訴え、二軍落ち。そういう状況だったとはいえ、『故障が癒えれば? どうですかねえ』と終始、そんな感じだった。内海、杉内に菅野が成長し、広島から大竹、助っ人のセドンが加わった先発陣の中で沢村は、仮に万全でも若手の宮国、今村より下の期待なんだなと感じた」

 とは、話を聞いた古手OB。それから3カ月、原監督はいまだに二軍調整を続けている沢村を交流戦での起爆剤に期待しているというから、手の打ちようがないチーム状態だということだろう。

 パ高セ低のイメージが定着する交流戦で、巨人は昨年が貯金3の3位。一昨年は10個の貯金をつくって優勝し、リーグVへの勢いを加速した。巨人は現在、首位広島に4・5ゲーム差をつけられての3位。西武ロッテとパ下位球団との対戦からスタートする交流戦で、「チームを立て直し、軌道に乗せる。いいきっかけにする」と指揮官は言うのだが、残念ながらチームはそれを信じられる状態ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…