FA市場でオリ金子の対抗馬 ロッテ成瀬と巨人は相思相愛
巨人にとってもそれは願ったりかなったり。なにせチーム防御率は4.13と「投壊」にあえいでいる。成瀬とこの日、投げ合ったエースの内海は9試合目の先発にしていまだ未勝利(5敗)。7勝1敗の菅野以外の先発陣の台所事情は火の車だ。このままなら昨年の大竹に続き、今オフもFAで投手補強に動くのは確実となっている。
FA市場の超目玉は、オリックスのエース金子(30)。昨季のパ・リーグ奪三振王で、全勝のマー君のタイトル総なめを阻止した男だ。国内ナンバーワン投手の呼び声が高く、宣言すれば大争奪戦は必至。左腕の成瀬は対抗馬という位置付けだ。その金子は別格だが、昨季6勝に終わった成瀬の評価も高いのが巨人だというのだ。
「内海が4月で32歳になり、現在4勝で復調気配を見せてはいる杉内も33歳。杉内は『老け込むのはまだ早い』なんて原監督にハッパをかけられている。衰えが見え始め、かつてのような絶対的な投球はできなくなりつつあるという評価です。若手で期待の今村(20)も現在は二軍落ち。右のエースは菅野がいるから、できれば左腕が欲しいというチーム事情がある」(前出の関係者)