「7勝でエース格」の波紋 マー君に求められる“配慮”

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■ミスした野手を睨む

 メジャーは強烈な個性の持ち主たちの集団とはいえ、チームの勝利が最優先というスタンスは日本のプロ野球以上に徹底している。野手のミスにむくれる投手は、「自分の勝利のことしか考えていないやつ」と受け取られる。中でもヤンキースはスーパースターぞろいながら、フォア・ザ・チームの意識が他球団以上に強い。チームの勝利に貢献してなおかつ、個人成績が良くないと生き残れない。注意が必要なのは言動に限らない。エースになれば体の負担もこれまでの比ではないからだ。

 ルーキーの田中は開幕直後の登板間隔を配慮された。本来なら中4日中心の3番手評価も、日程の関係で4月に中5日が2回ある4番手として起用された。だが、投球回数と登板間隔はこれまで以上にシビアになる。エースが先発した試合はよほどのアクシデントがない限り、リリーフ陣も中盤まで準備しない。

「疲労がピークに達して投球に悪影響を及ぼす場合、自ら降板を直訴したり、登板を回避したりすることも必要になってきます」とはNHKメジャーリーグ中継で解説を務める武田一浩氏。

 勝てば勝つほど、制約や負担は増えることになる。

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