マー君が7勝目 解説者も舌巻く「スプリット」と「修正力」
6回3分の2を5安打1失点
ルーキー右腕が仕切り直しの白星をマークした。ヤンキース・田中将大(25)が25日(日本時間26日)のホワイトソックス戦に登板。6回3分の2を5安打1失点、6三振、3四死球で7勝目(1敗)を挙げた。
メジャー初黒星を喫した前回(20日)のカブス戦後に「次の試合が大事」と話していた通り、立ち上がりから落ち着いた投球を披露。追い込んでからキレのある変化球で、チーム総得点(246=前日終了時)がリーグトップのホワイトソックス打線につけ入る隙を与えない。六回に味方の拙守にも足を引っ張られて1点を失ったとはいえ、危なげない投球で初黒星の悪夢を拭い去った。
とはいえ、この日の田中は丁寧に行き過ぎたのだろう。低めや外角ギリギリの際どいコースはすべてボールと判定されて、カウントを悪くするケースが目立った。打者26人に対し、ボールが先行したのは10人。六回にはリードオフマンのイートンにカウント3-0としながらも、直球で追い込み、最後はスプリットで空振り三振に仕留めた。
「これが田中の真骨頂と言えるでしょう」とNHKのメジャーリーグ解説を務める評論家の武田一浩氏が日刊ゲンダイの取材にこう続ける。