ザル守備に投手陣ア然…巨人セペダに心配なラミレスの二の舞
■ラミレスの“二の舞”の可能性も
それでも4番として機能していれば救いもある。この日は先制打も打率は.174。とても巨人の4番の数字ではない。原監督はセペダのデビュー戦での4番起用の理由について「いいゲームの時に言う。きちんと温めておく」と言ったきり、いまだに説明はない。チーム内からは「4番から外れないとか、スタメンから外れないとか、少なくとも、本人の承諾なしに二軍には落ちない契約なんじゃないか」なんて、「キューバとの密約説」までささやかれる始末なのだ。
そういえば、こんな助っ人が巨人にいた。11年まで在籍したラミレスだ。4番として君臨していた頃は言われなかったのに、打力が落ちた晩年になると、フリーパスの左翼守備に投手陣からブーイングが巻き起こり、チームを追われた。
セペダは来日の際、「最近はDHだったけど、キューバ代表で長年外野を守ってきた。守備は全然問題ない」と自信を見せていたが、立場は厳しくなっている。
球団ワーストタイの16試合連続1ケタ安打と深刻な打線の状態とともに、捕れない、投げられない、走れない「守備の三重苦」を抱える助っ人左翼手が、巨大戦力のアキレス腱に、もうなっている。