新布陣迷走でドロー データでも日本決勝T進出は“絶望的”
後半は、大久保が立て続けにゴールを外した。28分、左サイドから香川が右サイド奥にパスを送る。これを内田が右足ダイレクトでゴール左に折り返す。ガラ空きのスペースに飛び込んだ大久保が“あとはフリーで流し込むだけ”の局面でミスキック。ボールは大きく左に外れ、大久保は頭を抱えて倒れ込んだ。
32分、ゴール正面30メートルから大久保が強烈な右足ミドル。ゴール左枠内に飛んだが、GKのパンチングに阻まれた。
42分、日本ベンチは身長189センチのCB吉田を前線に張り付かせてパワープレー。しかし、W杯本大会前までパワープレーの練習を一度もやっておらず、慣れない吉田は相手選手を倒してファウルをとられてばかり。日本は、1人少ないギリシャを圧倒しながらスコアレスドロー。交代枠を使い切らなかった選手起用も“敗因”の1つとなって、GL突破が絶望的となった。
「2戦して1分け1敗の勝ち点1。得点1というのは、ザッケローニ監督のW杯の経験不足がモロに露呈した格好です」(六川氏=前出)
■「1分け1敗」から決勝Tに進んだ国は?