新布陣迷走でドロー データでも日本決勝T進出は“絶望的”
前半を終わってボール支配率は日本の69%にギリシャが31%。シュート数は日本7本(枠内5本)に対してギリシャが4本(同3本)。圧倒的に日本ペースだが、互いに決め手を欠いたまま、前半は0─0で終了した。
■現地取材陣も驚いた香川投入後の「岡崎1トップ」
ギリシャ戦の先発メンバーリストにサプライズがあった。本田とともに日本代表の二枚看板のひとり、FW香川真司の名前がなかったのである。
日本の布陣は1トップにFW大迫。トップ下に本田が入った。2列目の布陣にもサプライズ。右サイドが主戦場の岡崎が左サイドに、4年前の南アW杯4試合すべて左サイドで先発した大久保が、右サイドのポジションを取ったのだ。
「香川の先発漏れにはビックリでしたが、前日から『声がかすれていた』という情報があり、ブラジルのベースキャンプ地イトゥ市に入ってから風邪をひいたのでは――という話が流れました。後半12分、大迫に代わって香川が投入され、大久保がトップに入ろうとすると、ベンチから指示が送られて岡崎が1トップに入り、2列目は配列は左から香川、本田、大久保になりました。これまで岡崎の1トップは結果が出ておらず、これにも驚かされました」(現地で取材中のサッカージャーナリスト・六川亨氏)