騒ぎが目的化…日本サッカーの沈下を招いた未熟サポーター
「日本では、スポーツの見方が表層的だし、未成熟。拍手やブーイングのタイミングすら分からないような人たちが多いのです。もちろん目の肥えたサポーターもいるでしょう。選手の状態や監督の采配を見ながら、相手チームのデキや戦術を見極めて目の前の試合を楽しむ。そんな本当のサッカーファンも代表チームに声援を送っていたはずです。ただ、コアとされるサポーターであっても、“ジャパニーズオンリー”の垂れ幕を掲げて外国人を排除したりするのだから情けない」(スポーツライター・工藤健策氏)
日本がどんな試合をしようが、ただ浮かれて騒いでいたサポーターは、日本の敗戦とともに雲散霧消する。彼らはスポーツの何たるかを理解する気はないし、本物のサッカーファンになることもない。プレーや采配にも無批判。こうした一部の未熟なサポーターたちが、日本サッカーのレベルをおとしめている可能性は否定できない。