“噛みつき”で厳罰のスアレス バルサ移籍話ご破算の可能性
噛みつき男の再犯に厳罰が下った。24日のイタリア戦で、相手DFのキエッリーニの左肩に噛みついたウルグアイのFWルイス・スアレス(27=リバプール)に対し、国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会は現地25日、代表9試合の出場停止に加え、サッカーに関するあらゆる活動を4カ月禁止、10万スイスフラン(約1100万円)の罰金処分を下した。
これによりスアレスはW杯から去るどころか、2016年まで代表の公式戦には出場できない見通し。所属するリバプール(イングランド)でも、2014─15年シーズンの最初の2カ月間、試合に出場できない。
スアレスは10年と13年にも所属クラブの試合で相手DFに噛みつき、計17試合の出場停止処分を受けている。「噛みつき癖」については、ストレス発散説や、「マークの厳しいDFを近づけないため」「サッカーは手を使えないので殴りたいときに噛む」「本能のまま行動するから」など、さまざまいわれてきた。
■悪童の扱いが不得手なバルサ
ちなみにスアレスは、噛みつき以外にも“前科”がある。11年10月には、マンチェスターUのDFエブラに対する人種差別発言で8試合の出場停止と約500万円の罰金の処分を科せられ、前回のW杯準々決勝のガーナ戦では、相手のシュートを両手ではじくハンドで一発退場になっている。