「日本人なぜ出ない」釜本氏が外国人一辺倒の監督選びに異論
Jリーグが開幕して20年以上が経過し、間違いなく有能な日本人指導者も育っており、日本人なら外国人指導者の問題点として挙げられる「コミュニケーション不足」も心配しなくていい。いつまでも、外国人指導者をありがたがる風潮は、いかがなものかと思う。
■選手だけでなく指導者も世界に挑戦すべき
世界相手に修羅場をくぐってきた日本人指導者は少なくない。ジーコ日本代表のコーチと北京五輪代表監督を兼務した反町康治氏(50)。12、13年とJリーグ連覇中の広島・森保一氏(45)は、残念ながらACLでの成績はいまひとつだったが、これまでの実績は十分に評価すべきものだし、代表監督にふさわしいかどうか、議論の対象にすべき人材であることは間違いない。Jリーグ監督通算最多勝利数の西野朗氏(59)は、G大阪監督時代にACLを制して08年クラブW杯に出場し、準決勝でマンチェスター・ユナイテッドに敗れたとはいえ、大会3位に食い込んでいる。代表監督候補にふさわしい経歴の持ち主といえるだろう。J2千葉の監督に内定したが、ロンドン五輪でベスト4に入った関塚隆氏(53)だっている。