決勝トーナメント無得点 メッシの「大会MVP」に疑問の声
この日のメッシの走行距離は90分でたった7892メートル。延長の30分を含めてやっと1万507メートルに達した。ちなみにドイツGKのノイアーでさえ6779メートル。シュバインシュタイガーは1万5073メートルだった。メッシは前半の試合中のピッチ内で嘔吐するなどコンディションに問題があったとはいえ、ボールが来るまでほとんど動かない今大会の姿は異常だった。
「そんなメッシが大会MVPに選ばれたのですから、首をかしげざるを得ません。大会MVPは記者投票で決まり、投票は決勝戦の前から始まる。決勝戦でのパフォーマンスは、ほとんど反映されません。優勝したドイツにはMVP候補が4人いたので票が割れたこともあるのでしょうが、それにしても、です。メッシMVPには商業的にスターが欲しい、作りたいFIFAの思惑が透けて見えます」(前出の六川氏)
準々決勝で敗退した06年、10年大会で「戦犯」と批判されたメッシは、3度目のW杯でも輝きを放つことはできなかった。