レッドソックス主力投手一掃 オフの補強目玉は広島マエケン
■「和製リンスカム」の評価
しかも、昨季までの7年間で通算71勝をマークしている前田を、ジャイアンツのエース右腕で2度(08、09年)のサイ・ヤング賞を受賞した「リンスカムに似たタイプ」と評価している。
リンスカムは180センチと米国人にしては小柄ながら、全盛期には最速159キロの直球と多彩な変化球を武器に08年から4年連続200奪三振をマーク。今季は23試合に登板し、9勝7敗、防御率4・21。ここ2年連続で負け越しているものの、今年6月のパドレス戦では昨季に続いて自身2度目のノーヒットノーランを達成した。
レッドソックスは来季、「和製リンスカム」に、エースを担う右腕のバックホルツに次ぐ先発2番手を任せるとみられる。
今回放出したレスター、ラッキー、ピービーの3人の年俸は合わせて約44億円。補強費用は潤沢だ。前田獲得に総額100億円近い大型契約を提示する可能性もある。
来季、前田が着用する帽子、ユニホームの色は同じ赤でも、本拠地のマウンドはマツダスタジアムではなく、フェンウェイパークになるかもしれない。