乱打戦制すもヘトヘト…“生え抜き正捕手”阪神・梅野の重圧
ファンも悲鳴を上げた。
今季最多の23安打、大量20得点の猛打で最下位ヤクルトをねじ伏せた阪神。しかし、心配の種もある。正捕手となりつつある新人の梅野(23=福岡大)だ。
この日もスタメンマスクをかぶったルーキーは、先発メッセンジャーの乱調を制御しきれず7失点。しかも五回の守備では、バレンティンの空振りしたバットが頭部を直撃すると、続く畠山のファウルチップはアゴ付近へ。さらに森岡のファウルチップが股間を襲い六回でベンチに退いた。
■酷暑で10キロ減
最近5試合では19打数3安打の打率.158。試合に出続ける上に、酷暑の影響で80キロの体重は10キロほど減った。7月26日の広島戦でファウルチップを受けて左手がパンパンに腫れ、欠場を余儀なくされた。そのダメージもまだ残っているのだろう。
球団、現場に限らず、マスコミも「梅野よ踏ん張れ」が総意だという。阪神には生え抜きの野手が少ない。ファン人気はすでにチーム五指に入る。グッズも飛ぶように売れている。長年の懸案事項だった「生え抜きの正捕手」になれる存在として、期待も大きい。