キューバ剛腕メンドーサ入団に巨人原監督の本音は…?
6日、キューバからの助っ人右腕投手、エクトル・メンドーサ(20)が来日。東京・大手町の巨人球団事務所で入団会見を行い、「いい投手になれるよう努力したい」と抱負を語ったが、獲得が決まった当初から現場にはそれほどの歓迎ムードはなかった。某コーチの反応も、「へえ、来たんだ?」と素っ気なかった。
身長190センチから投げ下ろす直球は、常時150キロをマークするとの触れ込み。09年の16U台湾大会にキューバ代表として出場するなど国際舞台での経験も豊富とはいっても、母国ではヘスス・モンタネ・オロペサ大学に在学中の大学生だ。本人が「コンディションをしっかり整え、一軍の力をつけたい」と言えば、原沢球団代表兼GMも「今季は育成に重点を置いた指導をしていく」と言ったように、実質的には育成選手扱い。即戦力ではないから、投手陣の台所事情が火の車になっている現場にとっては、どうでもいいのだろう。
■先発、リリーフ陣とも崩壊寸前
実際、巨人の投手陣はヤバイ。チームトップの9勝を挙げていた菅野が右手中指の腱の炎症で4日に登録抹消。本人は「10日で戻る」とは言うものの、腫れが引くまではボールを投げることすら制限されているから、復帰が長引く可能性は十分にある。後半戦開幕投手に指名され、優勝争いのキーマンと期待された沢村も不調で二軍落ち。代役の小山は5日のDeNA戦で4回5失点と炎上し、大竹と内海も安定感に欠ける。川口投手総合コーチが唯一、「今、一番頼れる投手」と言っていた杉内も、昨6日のDeNA戦で六回途中5失点でKOされた。