故障者続出、予備軍もズラリ…巨人「首位陥落」の現実味
首位巨人にケガ人が出始めた。4日にエースの菅野が右手中指の故障で登録を抹消されると、6日に4番経験者のアンダーソンが左ヒジ痛、8日に3番の亀井が左ももの肉離れ、藤村も右脇腹の肉離れで、主に主力級が相次いで抹消されたのだ。
「現有戦力」も決して万全ではない。長野は前日の試合で腰痛を訴え、序盤に早々と交代。腰痛持ちの坂本も、6月には鼻骨を骨折しながらプレーを続けたものの、右足首痛で先発を外れた試合もある。チーム打率・260、総得点389はリーグ最下位。異例の貧打に悩まされる中、4番を任される阿部もギリギリの状況。かつて痛めた首や左ふくらはぎに、いまだ鈍痛が残っていて治療を欠かせないという。最近4試合は捕手ではなく、一塁で出場。
「打撃に専念するため」とみられているが、「大きな故障での離脱にならないように体調面への配慮」とは某コーチ。主力はどこかしらに不安を抱えながらの出場が続いている。
■杉内にはさらなる負荷がかかる
先発投手陣も万全ではない。今季は主に中5日でフル回転してきた。杉内と大竹は肩に故障歴がある。他球団が注視しているのがその杉内だという。現在7勝4敗。最近は抜群の安定感を誇っていたが、6日に六回途中12安打5失点でKOされたDeNA戦を視察したセ・リーグの某スコアラーは「今年は完全復活したとみていたのに、この前の試合はスライダーの曲がりが早く、鋭さもなかった。引っ掛ける球があったのが気になった。肩が痛いのか? という投げ方に見えた」と指摘した。