検査結果は「軽度の炎症」…ダル“故障者リスト入り”の波紋
「大したことないんだろうとは思いましたよ」
古巣・日本ハムの球団関係者がこう言った。
レンジャーズのダルビッシュ(27)が、右肘の炎症で15日間の故障者リスト入り。本人が軽いものと強調した通り、MRI検査の結果も「軽度の炎症」だったことを受けてだ。
「なにしろダルは痛みや故障に関しては、異常なほど神経質ですから」と前出の関係者がこう続ける。
「はっきりと痛みを訴えるわけじゃない。これ以上、投げたらヤバいと自分で察知できるのかどうか、痛みの一歩手前でムリをしたくないと訴えてくることが多かった。厳密に言えば痛みがあるわけではないので、どこがどうおかしいのかサッパリ分からないと首脳陣がクビをひねっていたのは事実です」
ダルが自分の体に人一倍ナーバスなのは少年野球のころからだ。少しでも違和感があれば、公式戦だろうとお構いなし。東北高2年の夏の甲子園では初戦の初回に147キロをマーク。しかし、続く二回、腰が万全ではないと言って降板した。監督に「代わるか」と聞かれ、二つ返事でマウンドを降りたことに周囲のナインは「甲子園の初戦だろ? フツーは痛くてもいけますと言うだろ」と引っくり返りそうなくらい仰天した。チームの状況や置かれた立場より、とにかく自分の体の状態が最優先。投げたくないと思ったら、だれがなんと言おうと投げないのだ。