右膝故障で欠場 「48時間」じゃ消えない巨人・長野の不安
仮に「48時間後」にゴーサインが出たとしても楽観はできない。セ某球団スコアラーがこう言うのだ。
「このところ、試合前のシートノックに入っていなかった。持病の腰痛のせいかと思っていたけど、ヒザに違和感があるような動きもあった。前から悪かったのではないか。復帰しても、万全というわけにはいかないでしょう。右打者にとって軸足。特にホームベースから離れて構える長野は、軸足にパワーをためて一気に回転させる独特の打法。逆方向に大きな打球が飛ぶのは軸足の強さに秘密がある。そこが不安定なら怖さが半減します」
3年連続ゴールデングラブ賞の外野の要としての守備にも影響が出そうだ。俊足を生かした広い守備範囲と強肩を武器に、本来は原監督が重視する右翼を任される。腰痛を発症してからは、内野の送球カバーの負担を軽減するため、中堅を守っていた。足が不安なら、守備力に難があるセペダらの左翼のカバーまでは望めない。本来の守備範囲が維持できなければ、ディフェンス面でもマイナスが大きい。
代わりのいない中心選手の大ピンチ。22日の試合は延長十二回にサヨナラ勝ちしたものの、首位キープの不安は大きくなりつつある。