巨人・阿部慎之助が語る「45歳まで現役」「捕手引退の覚悟」
ちょうど2カ月前。日刊ゲンダイにセ・リーグ後半戦の展望を聞かれ、「巨人優勝のカギを握っているのは阿部慎之助」とコメントし、「話をしていても、大丈夫? と思うほど元気がない」と不安点を挙げました。
阿部選手はその後もなかなか打撃の調子が上がらず、最近はこだわりのある捕手のポジションを外れ、一塁を守ることも増えてきました。いよいよ落ち込んでいるのではないか──。会う前はそう心配していたのですが、久々に話をした彼はしかし、意外にも明るい表情でした。
「一塁? だいぶ慣れてきましたよ。最初はやらかしちゃいましたけどね」
1年ぶりに一塁を守った7日のDeNA戦は失策こそなかったものの、ベースカバーが遅れるなど細かなミスを犯し、1-10で大敗。それを笑い飛ばした慎之助は、神妙な表情に戻ってこう続けました。
「チームのこと、自分のことを考えれば、ボクが一塁をやることが今は大事なことだと理解しています。自分のことで言えば、肉体的負担はやっぱり一塁の方が少ない。体はラクだから、首脳陣の方に体調を気遣ってもらう必要がない。自分にはこれが大きい。チームのことで言えば、将来のためにやっぱり(ドラ1新人捕手の)小林に経験を積ませたいというのは分かるし、ボクもそうしてもらいたいと思います。大事なことですから」