ソフト女子 日本の世界選手権連覇は五輪復帰に逆効果!?
「野球とソフトボールを愛好する国であり、五輪開催へ付加価値を最大限にもたらすことができる」――。
去る24日に閉幕したソフトボールの世界選手権(オランダ・ハーレム)で日本が連覇を達成したことに世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のリカルド・フラッカリ会長は賛辞を惜しまなかった。
WBSCは20年東京五輪での正式種目への復帰を目指しているだけに、日本の連覇は国際オリンピック委員会へのアピールにつながると喜んだのだ。
五輪競技に復帰するにはテレビ中継向きに試合時間を短縮することなどに加え、世界での普及状況や競技人口の増加などが条件とされる。今大会は史上初めて普及が遅れている欧州で開催しただけにフラッカリ会長は「野球とソフトボールはイスラム世界やアフリカ、欧州などの地域で発展している」と正式種目から除外された05年からの取り組みの成果に胸を張った。
確かに、ここ数年はロシア、イタリアなどが急激に力を付けてきた。欧州での競技人口は増えている。とはいえ、今大会にアフリカからの出場はボツワナだけだ。普及状況は大陸間で依然として隔たりがあることに変わりはない。