ダルに上原、田沢まで…日本人メジャー投手「続々離脱」危機
右肘の炎症で故障者リスト(DL)入りしたレンジャーズ・ダルビッシュだけではない。日本人投手がシーズン終了を待たずに続々と戦列を離れそうだ。
まずは昨季の世界一に貢献したレッドソックス・上原、田沢の2人。守護神の上原は2戦連続でセーブに失敗するなど、ここ4試合で10安打7失点。12日のレイズ戦で26セーブ目を挙げたのを最後に不安定な投球が続いている。
その上原へのつなぎ役であるセットアッパーの田沢にしても8月は14試合(13イニング)で7四球(計20四球)と制球難に陥った。
レッドソックスは58勝74敗の勝率4割3分9厘でア・リーグ東地区最下位に沈んでいるため、26日付の「ボストン・グローブ」(電子版)など複数の地元紙が「上原をシャットダウン(休ませる)すべきだ」との記事をこぞって掲載。「上原と再契約するのであれば、来季に備えさせるべきだ」としている。
疲れが見えているのはこの2人に限らない。昨季、ダルとともにサイ・ヤング賞の最終候補3人に残ったマリナーズ・岩隈は24日のレッドソックス戦で今季ワーストタイの5失点と炎上し、メジャー自己最短となる2回3分の1でKOされた。ヤンキース・黒田は故障こそしていないものの、ジラルディ監督から疲労を考慮されて9勝目をマークした17日のレイズ戦は中6日の登板だった。