来季続投へ 阪神・和田監督が上層部に評価されているワケ

公開日: 更新日:

「タイガースは複雑な組織。人気球団だけに、本社のエラいさんとか古手ОBとか在阪マスコミとかさまざまな人たちの多種多様な思惑が錯綜する。現場トップの監督は、そういった連中ともうまくやっていかなければならないのです」と、さる電鉄関係者がこう解説する。

■タイガースの最大派閥に所属

「野村、星野、岡田といったアクの強い人は、いわば劇薬です。フロントも含めた組織にメスを入れ、ドラスチックな改革を求めるから、チームも変わる。強くなるかもしれませんけど、あくまで一時的です。組織自体をそっくり丸ごと入れ替えるわけにはいかないので、結局、急激な改革を望まない人たちに足を引っ張られてしまう。それでは本当の意味での改革はできないと、少なくともいまの上層部は判断したのでしょう。過去に阪神で最も長く監督を務めたのは現GMの中村勝広です。当時の久万オーナーは中村監督をスカタン呼ばわりしながら『調整能力に長けている』と言った。ややこしいタイガースで5年半も現場トップの座にいられたのは中村監督が敵をつくらないからです」


 そこへいくと和田監督は、当時の中村監督のような「スカタン」ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…