勝負弱さ浮き彫りに…阪神「首位攻防初戦」逆転負けの“戦犯”

公開日: 更新日:

 長丁場のペナントレースには、絶対に落としてはいけない試合がある。阪神にとってこの日のゲームがまさにそれだった。

 勝てば巨人に0・5ゲーム差に迫る首位攻防初戦。1点リードで迎えた九回裏。マウンド上には守護神の呉昇桓。阪神ファンの誰もが勝利を確信したはずだ。

 ところが、ファンの顔色は数分で変わった。

 呉は先頭の阿部に右翼二塁打を許すと、村田に対する暴投で代走の鈴木が三進。村田の犠飛で同点にされ、続く矢野に四球を与え、サヨナラの走者を出す。7番隠善にも、捕手鶴岡の股間を抜ける暴投で代走大田が二塁へ。2死後、8番ロペスに真ん中低めの直球を中前へ運ばれ、まさかの逆転負けである。

■狙われた直球

 試合を見ていた韓国メディアのひとりは「阿部に対する配球が問題だった」と言ってこう続ける。

「梅野はよく、一発警戒で逃げのリードをするが、九回からマスクをかぶった鶴岡も、初球にツーシームから入り、外角のスライダー、ツーシームと変化球を続けて打たれた。スンファンは初っぱなから真っすぐでガンガン押したいタイプ。あの配球で気持ちが萎えてしまった。阿部に対する投球も含めて、ツーシームやスライダーが3度もワンバウンドになってしまい、巨人打線に真っすぐを狙われた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動