“ポスト遠藤”期待のMF柴崎 孤高タイプからイメチェン

公開日: 更新日:

 アギーレ・ジャパンが、キリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦(札幌)でついに初陣を飾る。スタメンやフォーメーションにはさまざまな予想が飛び交っているが、前日公式練習終了後に多くのメディアに囲まれたのが、MF柴崎岳(22=鹿島)である。

 日本代表歴代最多出場(146試合)のMF遠藤保仁(34=G大阪)が付けてきた「背番号7」を背負うことになり、長らく日本代表の屋台骨を支えてきた遠藤の代わりが務まるのか、大きな注目を集めているからだ。

 技術の高さ、戦術眼の鋭さ、視野の広さ、沈着冷静さ、試合の先を読む力。これら遠藤の持ち味は、そのまま柴崎のストロングポイントに重なる。能力的にはポスト遠藤が十分に務まると、多くのサッカー関係者からも認められていた。

「足りないものは国際経験とチームメートとのコミュニケーション力」と前置きして、サッカージャーナリストの森雅史氏がこう言う。

「周囲と積極的に交わろうとせず、どちらかというと孤高の人タイプの選手ですが、今合宿では練習場にMF本田と並んで会話を交わしながら入ってきたりしています。メディア陣に対しても、自ら絡もうとしてくるようになった。こうした前向きな姿勢は、プレーにも必ず好影響を及ぼすでしょう」

 アギーレは今後、Jリーガーを抜擢していく意向を持っているという。その中核選手として柴崎が、ピッチ中央で格別の存在感を見せるようになれば、日本代表の先行きは明るい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…