錦織と全米オープン決勝争うチリッチ 「高速サーブ」進化の秘密
日本中が注目する一戦だ。日本時間9日6時から行われるテニスの全米オープン男子シングルス決勝。セミファイナルで世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(27)を下した錦織圭(24=同11位)は、クロアチアのマリン・チリッチ(25=同16位)と対戦する。
決勝を翌日に控えた錦織は、会場でチャンコーチとショット、サービスの練習を約1時間行った)。練習後、詰めかけたファンにサイン。「決勝進出は初で緊張もするだろう。しっかり準備したい。相手はサーブが良く、攻めが速い」と警戒した。
■イバニセビッチ氏コーチ就任後に変身
錦織とチリッチの過去の対戦成績は5勝2敗。もっか錦織が3連勝中だが、チリッチは今季ツアーで2勝。今大会準決勝では過去5戦全敗のロジャー・フェデラー(33=同3位)に対し、210キロ以上の高速サーブをポイントに結びつけ圧勝した。現役時代は全豪女子シングルスでベスト8(77年)、78年全豪女子ダブルスで準優勝し、現在は日本プロテニス協会理事長を務める佐藤直子氏が、チリッチの快進撃をこう分析する。