マエケン視察の米スカウト垂涎 広島・菊池のポテンシャル
米スカウトの間で一番有名な現役二塁手、と言っても過言ではないだろう。広島の菊池涼介(24)五回に適時二塁打を放ち、チームに貢献。9日には延長十回にサヨナラ適時打を決めており、連夜の活躍を見せた。
そんな菊池にメジャースカウトが注目しているのだ。エース前田健の今オフのポスティングが濃厚とあって、登板日にはメジャースカウトがネット裏に詰め掛ける。しかし、彼らの目はマエケン以上に菊池に釘付けだ。
あるスカウトは「マエケン? そんなことより、キクチは何者なんだ?」と、こう言う。
「あんなに守備範囲が広く、肩も強い日本人内野手は見たことがない。ファンタスティックな選手だ! 米国でも通用するかって…それはジョークかい? どの球団でも今すぐにレギュラーになれる。むしろ、キクチ以上の守備が出来る二塁手はメジャーにも5人といないだろう。キクチがFAを取るのはいつだ? ヒロシマはポスティングで彼を出す気はあるのか?」
■アマチュア時代は遊撃手
菊池は11年ドラフト2位で広島に入団。ゴールデングラブ賞を獲得した昨季は141試合に出場し、二塁手として歴代最多の528補殺と球界記録を塗り替えた。広い守備範囲と強肩を生かすため、定位置よりも数メートル深く守る。これはヤンキースで二塁の名手だったカノー(現マリナーズ)と同じスタイルだ。