黒田が今オフ広島復帰 ヤンキースが再契約を見送る方針
■余力が残っているうちに…
それでも年間通してローテを守れる先発はメジャーで貴重。「1年10億円」の値段がつく可能性もあるとはいえ、本人はメジャーでのプレーにこだわっていない。ここにきて、古巣である広島への復帰を真剣に考えているという。
前出の関係者によれば、「引退前の最後の1年だけ日本に戻ることはない。余力が残っているうちに戻って、少なくとも2、3年はプレーしたい」と常々、話しているそうだ。肩、肘を痛めているわけではないし、登板間隔が中4日とタイトなメジャーとは違って、プロ野球の中6日なら十分、結果を残せると踏んでいるのだろう。
広島は今オフ、前田健太がポスティングシステムを使ってメジャーに挑戦するといわれる。エースの流出で戦力ダウンは否めない。
黒田はこれまで「育ててもらったカープに、いずれは恩返ししたい」と何度となく話している。前田健と入れ替わりで古巣に復帰してチームの窮状を救えば、これ以上の恩返しはない。
広島は黒田の復帰に備えて、入団以来付けていた背番号「15」をいまだ空き番号にしている。黒田が来季、赤ヘルの「15」番を背負ってセ・リーグの打者の前に立ちはだかる可能性は高い。