対戦成績五分のDeNAナイン「今年の巨人は強くなかった」
「ゲーム内容ですね。一人一人の選手のプレーの緻密さというか。ワンプレーがきっちりしている。ここは塁を埋めたいというところで四球を取る、バントや進塁打できっちりランナーを進めてくる、守備面では無駄な進塁はさせない、走塁面を見ても代走のスペシャリストがいる。ウチは負けを覚悟した試合でもありえないような逆転勝利をしたりするけど、それでもこの順位にいるということを考えないといけない」
――DeNAはリーグ最多失策(108)、2点差以内の試合では7勝29敗と接戦に弱いところがあった。
「プロ野球をやっている以上、強くならなきゃいけない。個々の選手の力はあるはずだから、一人一人がワンプレーに対する高い意識を持ち、細かい部分でミスしていたことを解消できれば、来年も巨人とは十分に張り合えると思うし、チームもさらに上位にいけると思っています」
正捕手の黒羽根(27)が、「巨人相手でも後手に回らず、先発が試合をつくって、打線も打って勝つことができた。1点差を逃げ切った試合もある。正面からぶつかっても張り合えるという手ごたえはあります」と言えば、「去年までの巨人戦は打線が大量点を取っても負けたり、投手が抑えても負けたりという試合が多かった。でも、今年はどうやっても勝てないというイメージはもうなくなった。来年こそは優勝はさせたくない、という気持ちでいます」とは内野手の山崎(27)だ。