野口みずき“育ての親”指摘 「五輪選考レースは一発勝負に」

公開日: 更新日:

 アテネ五輪金メダルの野口みづきを育てた藤田信之氏(73)は、競技人口や実業団チームが減少していることから、選手の育成環境の整備を訴えている。選考レースや育成システムについて聞いた。

――五輪や世界選手権の国内代表選考レースは多すぎませんか?

「願わくば、一発勝負にした方がいい。できないのはスポンサーの問題でしょうが、陸連が説得して五輪イヤーだけでも一発勝負のレースにできないのでしょうか。全ての選手がしのぎを削って走ってこそ、選考会の意味がある。選考レースが複数あると、コースの高低差や気温差など必ずしも同じ条件ではないため、必ず不公平感が出ます。国内の選考レースには、代表になりたい選手が一堂に会して競います。そこで勝てなかった、タイムが出せなかった選手は代表に選ぶべきではありません。それぐらい厳しくしないと」

――タイムが平凡でも日本人1位の選手が代表に選ばれるのはおかしくないですか。

「代表を選ぶなら順位ではなく、まずは記録ですよ。好タイムで日本人1位ならまだしも、低レベルなタイムでも代表を選んできたが、五輪や世界選手権に派遣して戦えなければ意味がありません。今のままでは、参加するだけでメダルどころか入賞すら望めなくなります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇