野口みずき“育ての親”指摘 「五輪選考レースは一発勝負に」

公開日: 更新日:

――駅伝中心の大学長距離界ではマラソンランナーは育ちにくいのですね。

「育ちにくいのではなく大学でマラソンランナーを育てようとは考えていないと思う。例えば女子も大学進学率が高まり、高卒で実業団に入る選手は極端に減っているが、大学の4年間ではマラソンランナーが育たないのではなく、選手は駅伝のために大学に進学しているのだから仕方ない。高校から実業団に進んだ選手は大学を卒業する年にはマラソンデビューする可能性は十分にあるが、大卒の選手がすぐにマラソンデビューする例はほとんどありません」

――ランナーの育成システムにも問題はありますか。

「日本は学校体育がベース。横割りの育成システムになっている。中学は中学、高校は高校だけでやっていくので、学校の指導者は選手が在学中だけのコーチだから選手の将来を考えた一貫指導ができないのが実情。従って女子の中学日本一や高校日本一の選手が、順調に育って日本一になるケースは皆無に近い。例えば、高校駅伝の上位校の選手が大学を経て実業団で成功することも本当に少ない。外国のクラブ制とは違うから、一貫指導できないのが要因だと思う」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が