男子マラソン 日本勢は銀・銅も突きつけられた世界との差
日本を代表する市民ランナーと実業団ランナーが揃って世界の壁にはね返された。
アジア大会(韓国・仁川)は3日(9時号砲)、男子マラソンが行われ、バーレーンのマハブーブが2時間12分38秒で優勝。日本勢は松村康平(27=三菱重工長崎)が2時間12分39秒で2位、“市民ランナーの星”といわれる川内優輝(27=埼玉県庁)は2時間12分42秒で3位に終わった。
終始スローペースだったレースが動いたのは36キロ過ぎだった。北朝鮮の選手が転倒すると、マハブーブ、日本勢2人による三つ巴の争いに。41キロを過ぎると、マハブーブがスパート。これに松村が付き、川内が遅れる中、勝負は競技場までもつれる。トップで競技場に入ってきたマハブーブを松村は必死に追ったが、前回(10年)中国・広州大会の5000メートル金メダリストには及ばなかった。松村、川内とも今回が初マラソンのマハブーブを相手に力負けである。
大会を前に川内は「金メダルを取らなければ、今後、(世界選手権の)選考会に出ない」と優勝に自信を見せていたが、口だけに終わった。そんな川内を陸上ジャーナリストの菅原勲氏はこんな見方をしている。