狙われるロイヤルズ青木…“三振しない俊足”に厳しいマーク
日本人リードオフマンが厳しいマークに遭っている。
今季は打線の牽引役を期待されるロイヤルズ・青木宣親(32)。5月31日のブルージェイズ戦では左かかとにぶつけられ、その後は痛み止めを服用しながら出場を強いられるなど、ここまで受けた死球は3個。チームでは主軸ゴードンの4個に次ぐ多さだ。5日のカージナルス戦ではモリーナ捕手から投手への返球を頭にぶつけられ、別の試合では牽制球を頭部に受けるなど、何かと災難続きだ。
実は青木は数字上ではメジャー有数の好打者。ブリュワーズ時代の過去2年間で1117打数321安打の打率2割8分7厘。出塁率3割5分5厘はまずまずの数字だ。
最も三振しない打者としても知られ、昨季は674打席で40三振。16.9打席に1回の三振頻度はメジャー最少だった。さらに左打者でありながら、左投手に強い。昨季の左腕との対戦打率3割3分9厘はヤンキース・イチロー(3割2分1厘)らを抑えてダントツだった。
ブリュワーズ時代の過去2年間で計50盗塁。機動力のある青木に出塁を許せば、足でかき回されかねない。相手バッテリーが厳しいコースを突くのは当然だ。