ロ軍牽引する青木 プレーオフ進出前に“盗塁フリーパス”獲得
大リーグのポストシーズンで脚光を浴びそうなのが、ロイヤルズ・青木宣親(32)だ。
25日のヤンキース戦、翌26日のツインズ戦と2戦連続で休養を与えられたが、スタメン復帰後は31日のインディアンス戦まで5試合連続安打中。74勝61敗の勝率5割4分8厘でタイガースと地区優勝争いを繰り広げるチームを牽引している。
ネッド・ヨスト監督からはポストシーズン進出の原動力と期待され、得点力を上げるため、今後は「フリーパス」(自由に盗塁できる権利)を与えられるという。
今季の青木は開幕前、不動のリードオフマンと位置づけられながら、試合終盤に代走や守備固めを送られるのは珍しくなかった。不可解な起用法が目立ったが、これは青木をベテランとして扱ったからだ。ブルワーズ時代の2年間はシーズン終盤になると、疲労から右太ももを痛めるなど下半身を痛めて調子を崩した。青木の打席での粘りと機動力を評価しているヨスト監督はポストシーズン争いがし烈になるシーズン終盤を万全な態勢でプレーできるように配慮したのだという。
今季、田中、黒田、イチローのヤンキース、ダルビッシュのレンジャーズら日本人選手が所属するチームは揃って9月末でシーズン終了を迎えるのは確実な状況だ。10月のポストシーズンは、マー君、ダルを押しのけて青木が主役に躍り出そうだ。